英語上達のヒント
小中学生にあった、現実的な、英語発音の練習方法
(添付した画像は、発表テストをしている生徒さんの様子です。)
英語と日本語の発音の決定的な違い
まずは、決定的な違いがあることを意識して下さい。
英語には、日本語には無い音があります。
日本語では使わない口と舌の動かし方があります。
●音がちがい、日本語には存在しない音がある。
●舌の動かし方が違う
●口の開き方が違う
≪英語を日本語に置き換える「日本語フィルター」を使う日本人≫
成長して、知識を得てしまうと、
逆にそれに縛られて、伸ばしにくい事があります。
その1つが英語の発音です。
成長した日本人は、
無意識のうちに、英語で聴いた音を、
「日本語フィルター」を通して、
「日本語で表現できる、まったくちがう音」に
置き換えてしまうのです。
≪試してみましょう、どうように発音しますか?≫
【質問1】
“open” をどのように発音しますか ?
➡「オープン」と思っている人が多いです。
「オー」ではなく「オゥ」で、
そもそも英語に「―(伸ばす)」はめったにありません。
最後の「ン」は、日本語の「ウンチ」の「ン」ではありません。
【質問2】
“reading”をどのように発音しますか ?
➡「リーディング」と思っている人が多いです。
「ng」は鼻濁音で鼻から息を出すだけで、
「ィング」とは言いません。
このように、日本語には存在しない音に出会ったら、
日本語にある「似ている音」に
無意識におきかえます。
これは、大人だけでなく、子供でも、無意識にします。
日本人である限り、仕方の無いことです。
では、このような状況下、
どのような習得方法をするべきでしょうか?
2つの習得方法
発音の取得方法に大きく分けて、2通りあると思います。
【やり方1】
沢山英語を聴いて、
それを沢山発声して再現することで、身に付ける方法。
【やり方2】
アルファベットや英単語の発音方法、口や舌の動かし方
(フォニックス)をしっかりと学んで上で、
発声練習をして身に付ける方法。
≪どちらが向いている? 向き不向きはあるの?≫
今紹介した2つの方法、どちらをすべきなのか?
それは、その人の性質や状況、年齢によって違います。
【やり方1が向いている人】
●音感(英語を聴き取る耳)と再現能力(聴いた音と同じ音を再現する力)が高い人。
(これは、もう生まれつき持った能力でしょうね)
●長時間、聴く&再現(発声)の練習が出来る人
(例えば、洋楽や洋物映画を楽しんで、長時間聴ける方など)
●とてもとても素直な人、若い&幼い方
(日本語フィルターを通して、英語を聴かない方)
【やり方2が向いている人】
●音感と再現能力は、さほど高くない人
(私はこちら側です! 苦笑)
●正しい発音を取得したいという、明確な意志がある人
●理性的で賢い人、大人の方
≪私がおススメするやり方≫
ズバリ、
最初は、可能な範囲で良いので「やり方1」を行いましょう。
そして、英語発音を真剣に身につけたい!と生徒が感じたら
「やり方2」をやれば良いと思っています。
本音を述べると・・・
「やり方2」をすべきです。
しかし、それを多忙な小中学生に求めません。
その理由は、
「やり方2」はそれなりの根気と時間が要ります。
それを小中学生に強要すると、
逆に英語学習が嫌になる懸念があるからです。
ですから・・・
今は出来る範囲で「やり方1」をやって、
生徒が、「もっと聴き取れるようになりたい!」
「もっと正しい発音をしたい!」と心から思った時に、
「やり方2」をやれば良いです。
ちなみに、大人の方は、
(「音感」や「再現能力」の高い特別な方以外は)
絶対に「やり方2」を努力してやるべきです。
私の願い
国内学習で、
生徒達皆が十分に英語を話せる&使える!
そんな指導を実現することが、
私の夢であり、私の目標です。
ですから・・・
すべての生徒さんが、
綺麗な流暢な英語を話すことに
こだわる必要はないと思っています。
それよりも、少々間違っていても
気にしないで、積極的に英語を話して、
英語を使って、楽しんでほしいと思っています。
英語とは、所詮は言葉、
意志疎通の道具に過ぎません。
「ジャパニーズ・イングリッシュ」でも
良いじゃないですか!?
そして、
生徒がもっと極めたいと思ったら、
その時は、思いっきり
正しい、効果的なやり方で、学習させてあげて下さい。【長岡】